スマホカバーのケース屋さんができるまで

スマホカバーのケース屋さんができるまで

2012/7月初旬

 

一番最初のキッカケは知り合いのとある社長さんの報告からでした。

 

とある社長「先日当社のクライアントさんが立ち上げたスマホカバーショップが絶好調です。商材が良すぎですね。」

 

「スマホか~。そういえばPC関連の卸しさんも携帯やスマホ関係の商材を扱うことが増えてるんだよな~。」

 

スマホが今人気のジャンルというのは分かるものの、中途半端にアナログな僕は携帯で止まっています。
PCあるしタブレット買うならノートPC買うし、出先は携帯で十分だし(そもそもPCの前から動かない)

 

この時点ではまだスマホカバーの事業に参入しようとは思ってもいませんでした。

 

「いいな~。うらやましいな~。」ぐらいに思っていただけなのですが、昨今の不況やGoogleの大幅な変化に漠然とした不安を抱えていた僕はとりあえずスマホカバーについて調べて見ることにしました。

 

シリコン、TPU、アルミ、レザー。

 

取引のある卸しさんの扱っているスマホカバーはアルミケースやバンパーと呼ばれるようなものが多かったのですが、ネットの世界では市販品は価格破壊が進んでおり、今から参入しても大手さんには到底かないません。

 

「絶好調とはいえやっぱりどこのジャンルも厳しそうだな~。SEOでアクセス集めてゴリ押しでどうにかするしかないのかな~。」

 

とはいえスマホカバーでSEOを本格的に行おうとすると、スマホの機種が豊富なためにサイトの構造を一から練り直してそれ用に構築していく必要がありそうなため、時間もお金も掛ります。

 

「やっぱ厳しいな~。」

 

と思ったときに目に付いたのがプリント系のスマホカバーです。プリント系のスマホカバー屋さんもいくつかあったのですが、デザインで違いを生み出せるのが大きなメリットです。

 

レザークラフトもそうなのですが、オリジナル要素があれば過度な価格競争には巻き込まれません。

 

「これならイケるかも。」と思いスマホカバーに印刷できるプリンターを探してみたのですが、なんとこれが350万円ぐらいします。

 

UJF-3042FX

 

「いやいや、それは流石に無理だから。」

 

しかし、これでもお値打ち価格のエントリーモデルのようです。「これは手詰まりか?」と色々と調べてみた結果、側面まで印刷できる水圧転写式という方法があることが判明しました。

 

 

これなら格安で導入できそうです。しかも、側面まで印刷できるのはUV印刷と比べて大きなアドバンテージです。
さらに、僕自身の元来の工作好きもあり、水圧転写の作業工程に心を奪われました。

 

Youtubeを見れば分かってくれる人も要ると思うのですが、楽しそうですよね。剥がれ防止のためにクリアを吹かないといけないのは手間が増える工程としてデメリットでもあるのですが、工作好きからするとメリットでしかなく、さらに艶が増すというメリットも付いてきます。

 

ここから本格的に導入を検討したのですが、最終的に水圧転写はボツとなりました。理由は印刷精度の問題です。水面に浮かべるフィルムにケースを押し付ける方法は、どうしても印刷ズレが大きくなってしまいます。

 

僕は以前仕事で包丁を握っていた期間が2~3年ほどあり、内1年は1日8時間以上握りっぱなしでした。その経験からすると、スマホカバーをまっすぐにする精度は出ます。横に曲がらずまっすぐにすることはさほど難しくなく、1mm以下の精度を出すことも容易だと思います。ただ、印刷範囲の位置決めが難しい。

 

スマホによって側面の範囲というのは異なり、側面を把握したうえで端を揃え、さらに縦の端も揃えないといけません。これは流石に無理ですね。水面に浮かぶフィルムの縦横の端を揃える作業自体の難しさに加え、機種毎の側面範囲を把握してmm単位の精度で揃えるというのは無理があります。

 

位置決めの目安があれば何とかなるとは思うのですが、印刷されるフィルムに目安を書き込む訳にもいきません。個人の写真など1点ものならそこまでの精度は求められないと思うのですが、決められたデザインを一定数生産するには精度のバラツキは致命的です。

 

作業の魅力は捨てきれないものの、泣く泣く水圧転写は諦めました。

 

しかし、これでまた振り出しに戻りです。

 

・・・続く




このページをみんなでシェアしませんか?

Yahoo!ブックマークに登録 このエントリーをはてなブックマークに追加